「60才を過ぎて、結婚しますか?」

今日のNHKの「ゆうどき」で中高年の結婚を特集していました。非常に興味深い内容でしたので、一緒に考えてみたいと思います。

独身の中高年527人にアンケートを取ったところ、婚活中を含め中高年の約4割は、関心があるという結果がでました。

中高年の結婚への関心度

また、アンケートによると、以下のような意見がでました。
61歳男性・・・若いころ感じなかった1人暮らしの寂しさを感じる
55歳女性・・・人生の終わりに心通わせる相手がいることが幸せ
54歳男性・・・孤独死対策によい

中高年の婚活パーティー

40代~80代の79人が参加したある婚活パーティは、参加費用が11000円。会話をし、気に入った相手を探し出し、連絡先を交換。その後は自由に活動するそうです。

今や、このような婚活パーティーが頻繁に開かれています。

厚生労働省の人口動態統計によると、50代以降結婚した人は、1年間で39,032人。

人口動態統計による50代以上の結婚数

20代で結婚するより、はるかに多い数字が出ています。このように数字で表れると、本当にシニアの結婚が増えているのが
わかりますよね。

また、50歳の5人にひとりは1回も結婚していない人がいるそうです。そのような人たちにとって、シニアになってからの結婚とは、人生の終活の一つになっているのではないかと言います。

シニアの再婚の成功例で紹介されたご夫婦は、以前こちらの記事で
ご紹介した結婚6年目のご夫婦。上手くいくコツは、
①マイナス面は包み隠さず打ち明ける
②健康面への配慮
③スキンシップ(夜の生活は1週間に1回ほどと決めているようです)

このような全てがうまくいく例ばかりではなく、色々な壁が立ちふさがり結婚まで至らないケースもあります。

中高年の結婚には、いろいろな越えていかねばならないハードルもあります。
ハードルの主なものとしては
●相続
●お互いの生活習慣
●墓
●世間体
などです。

上記のようなハードルが越えられず、結婚と言う形をとらないで、幸せになった二人も紹介されていました。

ある男性は、4年前に妻を亡くし、孤独感を感じるようになったそうです。誰ともしゃべらない、いつも1人で食事をする、こんな寂しい生活があと20年~30年続くかと思うと、言い知れない寂しさに襲われたそうです。

結婚相談所で紹介された女性と意気投合し、結婚を決めたとき、大きな壁が立ちはだかりました。相手の女性が、しがらみなどで籍を入れることができないと断ってきたのです。

また、自分の地元をお互い捨てることが出来ない事情もありました。

男性は、数日考えた結果、籍を入れずにお互い離れた状態で交際を続けることを提案しました。それは、籍は入れずに、2週間に1度、女性が男性の家に来て、一緒に過ごすということでした。

交際を始めてから8回の旅行、ラブコールは毎日続けているそうです。

シニアの婚活

また、男性は、けじめをつけないと女性も不安と言うことで、遺言証書も作りました。

その内容は、不動産は長男に、残った財産は、二人の子供とパートナーとで均等に分けることを記し、けじめをつけたそうです。

このように、シニアの結婚のすべてが籍を入れるかどうかというとそうでないケースも多々あります。また、籍を入れることのメリットとデメリットも人それぞれだと思います。

寂しさを埋めるためだけの結婚は、お互いが不幸になるケースもありますので、越えなければいけないハードルには目をそむけずに、きちんと解決した状態で結婚に臨むのが理想ですね。

シニア 安全な婚活