熟年結婚なら若い女性が良いか・同世代の女性が良いか　男の本音

むかし、作家の野坂昭如氏が、若者向けの雑誌で、「年上の女との結婚は絶対によせ、するな」と書いていたのを人生の節々で思い出します。

野坂氏曰く、「男は５０代になってもビンビンだが、女房が１０歳年上なら６０代になった女なんかすでに女と呼べないただの婆だから、やりようがない。その時になって後悔しても遅いから、悪いことは言わない、辞めておけ」という人生相談でした。

自分が５０代になってまさにその通り。毎朝ビンビンです。やりたくて仕方ない。

実は私も若いころは熟女に興味があり、やるなら熟女だなと思った時期がありました。ところが、自分が５０代になると、６０代なんてありえないんですね。そもそもそれは熟女じゃなくて婆さんです。

だから若い子とやりたい。それで、魚心あれば水心というんですか、普段から若い子とやりたいと思っていると、若い子と仲良くなれます。そうなるとその子との将来を考えるようになる。

ただ、結婚ともなれば、愛情問題だけでは片付きません。どうしても経済的な裏づけが必要になる。

自分はいい歳で先に死ぬけど、相手は自分が死んだ後も長い余生がある。その時のことまで考えなきゃ男じゃない。

端的に言って、自分が死んだあと、相手の老後まで安泰に暮らさせてあげるのは大変なことです。

ここで現実に引き戻されて、先に進めなくなっていた。

しかし、５０代も後半に入ると余り考えすぎても仕方ないと思うようになり、それからは真剣に将来一緒になることを考えるようになった。

すると、具体的なところから取り組めるようになり、問題が徐々に解決し出した。うまく行けば６０までに結婚できそうな感触を得ている。

とにかく経済問題さえ解決すれば、男は何歳になっても結婚できると思います。相手はもちろん年下です。

50代男性

現在、私は57歳で、建築設計関係の仕事についています。

32歳で結婚したのですが、性格の不一致が原因で35歳で離婚しました。以来20数年、ずっと独身で過ごしています。

これまでに3人の人とお付き合いしたのですが、仕事が忙しく出張も多かったため、いつの間にか別れてしまうというパターンでした。

55歳で役職定年となり、激務から開放されて2年。今後の人生についていろいろと考えるようになりました。

このま独身でいくか、それとも再婚したほうがいいのか・・・。どちらを選ぶかで、自分の残りの人生はまったく違うものになると思うと、かなり悩みます。

最近では、外にでると自分と同年代の夫婦やカップルに、目がいくようになりました。

これまで付き合ってきた3人は、いずれも10歳以上歳下でしたが、最近は同じ年代の女性がいいのでは・・と思うようになりました。

きっかけは、数年前の高校の同級会で久しぶりに会った、バツイチの女友達です。

学生時代のこと、恋愛のこと、健康のこと、親のこと・・いろいろなことを話しましたが、どんな話題を振っても会話が噛合い、とても楽しい時間を過ごせました。

離婚以降、相手が喜ぶような話題や楽しませることばかり考え、話してた自分だったのですが、そんなことを気にする必要もなく、とても素直に話せたのです。

その時、いっしょに暮らすためには、このような感覚がとても大切ではないのかと感じました。

いいことも悪いことも、自分の考えを素直に話し、親身になって返してくれるのは、同じ年代だからこそできることなのかもしれません。

当然、相手の性格もあるのでしょうが、やはり年の差があると、考え方などに差がでてくるように感じます。

今後身体の衰えがでてきた場合、相手を理解できるか、できないかは、具体的な言葉になって現れてきます。

結婚するなら「また腰が痛いの？」と毎回言われ続ける人生より、「無理しないで・・」と言ってくれる人生を選びたいと思うのは、男性のワガママでしょうか。

相手がそうだったときにも「無理しなくてもいいよ・・」と言ってあげられる自分でありたいと思っています。

意見や価値判断が共有できれば、言い争うことも少なくなります。せっかく結婚しても、言い争ってばかりいる人生では、嫌になってしまいます。

定年退職まであと3年。残り20年の人生を一緒に楽しみ、いたわり合いながら過ごせる相手を探してみようと思っています。

57歳　男性