「独身女に居場所がない」と言う記事を読みました。

独身女

独身女と言っても、年齢によって考えることは全く違っています。

独身女の年齢別罪悪感とプライド

子供が産める世代の独身女は、産まないことの罪悪感。

子供が産めない世代の独身女は、歳をとって社会に迷惑を掛けたくない、みっともない死に方をしたくないと言うプライド。

表面上は、独身を謳歌して、気楽に生きているようにみえるのですが、これが本音だとありました。

「独身女がどんなことを考えて生きてるかわかりますか?早く死にたいって思ってるんですよ。老後、施設に入るとしても、今って簡単に人は死なないでしょう?どんなに貯金をしても、五年も十年も払えるほどのお金なんてないですよ。社会に迷惑をかけないために、できるだけ早く死にたいって思ってるんですよ」
(マイナビニュースより引用)

これはちょっと悲しいですよね。

みんながみんなこのように思っているとは思いませんが、パートナーの居ない女性の老後はお金が頼りなことだけは事実です。

上記はちょっとマイナスなコメントですが、心細くなった時、だれでも一度や二度は頭をよぎった内容ではないでしょうか。

妻と言う居場所

現在私は、夫のいない独身女になって、「妻と言う居場所」が自分の精神状態をどれだけ守ってくれていたかが分かるようになりました。

結婚生活がどれだけ幸せか?ではなく、「妻」と言う立場がどれほど社会に守られているかです。

「妻」と言う響きは、独身女にとっては魔物のごとく魅力的な言葉に映る時があるんですね。

例えば、不倫の場合、圧倒的に妻の立場が強いです。

たとえ夫が悪くても、不倫相手の女性から慰謝料を取れます。

また、夫が妻と不倫相手の女性の両方を愛していたら、何かあったとき(例えば妻が病気に倒れたときなど)には妻を選びます。

不倫の女性の立場

また、妻の身内に何かあったらそれをサポートします。なぜって?それは家族だからです。

妻と言う立場に立たない限り、家族にはなれないのです。家族とはお互い守り守られる場所でもあるのです。

これは、妻という立場にいる人はなかなか分からない感覚です。

夫のすべての言動を煩わしく感じて、できるなら離婚したいと思っている妻も多いですからね。

家族とは時には煩わしく、ストレスになることも確かです。

しかし、離婚してみて離れた立場から改めて「妻」と言う立場を見ると、今まで見えなかったものが見えてきます。

妻と言う立場が自分にとってどれだけの価値があったか分かります。

見えない保証が欲しい

だからと言って、「妻」と言う立場にあぐらをかき、何もかも守られる生活をしたいのかと言うとそんなことはありません。

そうではなくて、なにか見えない「保証」みたいなものがほしい時があるのです。

これは歳をとった独身女のわがままかもしれませんが、そんなものです。

男性にとっても同じことが言えるかもしれませんね。「夫」と言う居場所がどれほど社会的に有利になるか。これは、妻にとって良い夫か悪い夫かなどという論議はどうでもよいことです。

アメリカの大統領で言えば、結婚していない男性はありえないし、一度も結婚したことがないと言う男性は、会社でも「何かあるのかな?」と穿った目で見られがちです。

また、立場だけの問題ではなく、健康や寿命にも影響します。

独身の男性は既婚の男性より寿命が短いと言う調査結果も出ています。

食事や生活習慣がいい加減になり、健康管理がおろそかになる確率が高くなるのでしょうね。

独身男性の食事

友人に「いい人いないの?」と聞くと、「いい男ってみんな結婚してるんだもの、残っているのは、それなりの人なのよ」と言う答えが返ってきました。

女も同じ、結婚していないのが「負け犬」的な言い方をされるとカチンときても言い返せばますます虚しくなるだけ。

そんな目は放っておきましょ!と言いたいですが、そんな世の中であることは否定できません。

失敗しない結婚

でも、それだけの理由(例えば負け犬と言われたくない)などを気にして結婚すると失敗するような気がします。

安泰の居場所だけを求めて結婚すると、社会的には認められても、家庭の中では不幸せと言うことになりかねません。

中高年だからこそ、愛情も安泰も同時に得られる結婚をするべきだと思います。

最近は、健全な中高年専用の婚活サイトや婚活パーティが多く用意され、出会いの場に困らなくなりました。

そのようなサービスを利用すれば、愛情も安泰も同時に得られる結婚や再婚も夢ではありません。